長く残したいタブは、ブックマーク保存のほうが安全です。ブックマークは Chrome 本体のデータなので、Chrome の再起動や拡張の削除では消えず、Google アカウントで別の PC にも同期できます。一方セッション保存は、ウィンドウやタブの並びまでそのまま戻せるのが強みですが、保存先が Chrome の一時的なデータや拡張の中なので、異常終了や拡張の削除で消えることがあります。「今の状態を少しのあいだ取っておく」ならセッション、「何日も何か月も使う」ならブックマーク、と使い分けるのがおすすめです。
開いているタブを残しておく方法は、大きく分けて2つあります。開いている状態をまるごと記録する「セッション保存」と、ページのアドレスを1つずつ残す「ブックマーク保存」です。
どちらも「タブを保存する」と呼ばれますが、残る場所が違うので、消えるときの条件もまったく違います。この記事では、2つの違いと、どんなときにどちらを使えばいいかを整理します。
「セッション」と「ブックマーク」は何が違うのか
| セッション保存 | ブックマーク保存 | |
|---|---|---|
| 残すもの | 開いているウィンドウとタブの並び、ピン留めなど「今の状態」 | ページのタイトルとアドレス |
| 保存先 | Chrome のセッションのデータ、または拡張の中 | Chrome のブックマーク(Chrome 本体のデータ) |
| 得意なこと | さっきの状態をそのまま戻す | 何日・何か月たっても残す、別の PC でも使う |
| 苦手なこと | 長く取っておくこと | ウィンドウの並びまで再現すること |
セッションは「写真」、ブックマークは「住所録」にたとえると分かりやすいかもしれません。写真はその瞬間の様子がそのまま残りますが、なくしたら終わりです。住所録は様子までは残りませんが、いつでも同じ場所へ行けます。
セッション保存には2つのタイプがある
Chrome の「前回開いていたページを開く」
Chrome の設定の「起動時」で「前回開いていたページを開く」を選ぶと、次に起動したとき、閉じる前のタブが戻ります。いちばん手軽なセッション保存です。
ただし、これは Chrome が正しく終了したときの状態をもとにしています。強制終了やフリーズのあと、更新や再起動のタイミングによっては、思ったとおりに戻らないことがあります。複数のウィンドウを開いていた場合に、一部しか戻らないこともあります(→「Chrome の起動時の設定」)。
拡張機能でセッションを保存する
「今のウィンドウのタブを、名前を付けて保存」できる拡張機能もたくさんあります。多くは、保存したリストを拡張機能の中(拡張ごとの保存領域)に置きます。
拡張の中のデータは、その拡張を削除すると一緒に消えます。エクスポートやクラウド保存に対応している拡張もあるので、使っている拡張の保存先とバックアップの方法は、一度確かめておくと安心です(→「拡張機能を削除したらデータはどうなる?」)。
ブックマーク保存の強みと、弱み
ブックマークは Chrome 本体が管理しているデータです。そのため、次のようなときも残ります。
- Chrome を終了した・PC を再起動した・Chrome が強制終了した
- タブ管理の拡張機能を削除した
- PC を買い替えた(Google アカウントで同期していれば、新しい PC にも出てくる)
一方で、弱みもあります。
- ウィンドウの並びは戻らない — どのウィンドウの何番目にあったか、までは残りません
- 1つずつ保存するのは面倒 — Ctrl+D で1枚ずつ、フォルダを選んで…を毎日くり返すのは続きません
- 消したら同期先でも消える — 同期は「バックアップ」ではありません。フォルダを丸ごと消すと、同期しているほかの PC からも消えます
最後の点は、ブックマークでも見落としがちなところです。大事なブックマークは、ときどきブックマークマネージャー(Ctrl+Shift+O)の︙ →「ブックマークをエクスポート」でファイルに書き出しておくと安心です(→「ブックマークのエクスポート・インポート」)。
消えるのは、どんなとき? 一覧で比べる
| こんなとき | Chrome の起動時の復元 | 拡張の中に保存 | ブックマークに保存 |
|---|---|---|---|
| Chrome を普通に終了した | ○ 戻る | ○ 残る | ○ 残る |
| 強制終了・フリーズのあと | △ 戻らないことがある | ○ 残る(保存済みのもの) | ○ 残る |
| タブ管理の拡張を削除した | — | × 消える | ○ 残る |
| 新しい PC に移った | × 戻らない | △ エクスポート次第 | ○ 同期で出てくる |
| うっかりフォルダを削除した | — | — | △ 同期先でも消える |
どの方法にも弱いところはありますが、「何か月も取っておく」ことにいちばん強いのはブックマークです。
よくある思いちがい:「同期しているからタブも安心」
Chrome の同期をオンにしていると、履歴のページから、ほかの PC やスマートフォンで開いているタブを見られます。便利な機能ですが、これは「今どこで何を開いているか」を見せるもので、タブを長く取っておく場所ではありません。向こうの端末でタブを閉じれば、一覧からも消えます。
同期で長く残るのは、ブックマークや履歴のほうです。何日も使うタブは、開いたままにして同期に任せるのではなく、ブックマークとして残しておくのが確実です。
反対に「開いたまま残す」方法には、タブが増えるほど Chrome が重くなるという別の弱みもあります。保存して閉じておけば、メモリも空きます(→「Chrome メモリ節約テクニック」)。
使い分けのおすすめ
- 今日の続きを明日やる — Chrome の「前回開いていたページを開く」で十分。ただし大事なタブは別に保存しておく
- 案件の資料のように、何日も何週間も使う — ブックマークに保存する
- 拡張を入れ替える可能性がある — ブックマークに保存する(拡張を消しても残るため)
- ウィンドウの並びまで大事 — セッション保存。ただし保存先とバックアップの方法を確かめておく
LB TAB Layers は「ブックマーク保存」を手軽にする
ブックマーク保存のいちばんの弱みは「面倒」なことです。LB TAB Layers は、そこを減らすための拡張機能です。
- サイドパネルでタブをグループにドラッグすると、そのまま Chrome のブックマークとして保存されます。保存先は、ブックマークの中の「LB TAB Layers」フォルダです
- グループの ▶ でまとめて開き、■ でまとめて閉じます。閉じても保存は残ります
- ページの右クリック「TAB Layers に保存」で、作ってあるグループに入れられます
- 保存したタブは、ひらがなや呼び名でも探せます(→「タブをひらがな・カタカナで検索する方法」)
保存先がブックマークなので、LB TAB Layers を消してもグループと保存したタブは残ります。ただし、タブに付けたメモやグループの★、設定などは拡張の中にあるので、残したいときは設定の「エクスポート (JSON)」で書き出しておいてください(→「JSONでバックアップ」)。
主要なタブ管理拡張4社の中で、保存先が Chrome のブックマークなのは LB TAB Layers だけです(当社調べ)。「消えたらどうしよう」と考えずにタブを閉じられると、そのぶん頭を仕事に使えます。
よくある質問
Q. セッション保存とブックマーク保存の違いは?
セッション保存は、ウィンドウとタブの並びなど「今の状態」をまるごと記録します。ブックマーク保存は、ページのタイトルとアドレスを Chrome のブックマークとして残します。前者は状態をそのまま戻すのが得意で、後者は長く残すのが得意です。
Q. Chrome の「前回開いていたページを開く」だけでは足りませんか?
翌日に続きをやる程度なら便利です。ただし強制終了のあとや、更新・再起動のタイミングによっては、思ったとおりに戻らないことがあります。何日も使うタブは、ブックマークにも保存しておくと安心です。
Q. ブックマークに保存すれば、絶対に消えませんか?
Chrome の再起動や拡張の削除では消えません。ただし、自分でフォルダを削除すると、同期しているほかの PC からも消えます。ときどきブックマークをエクスポートしておくと安心です。
Q. LB TAB Layers を削除すると、保存したタブはどうなりますか?
グループと保存したタブは Chrome のブックマークの「LB TAB Layers」フォルダに残ります。メモや★、設定は拡張の中にあるので、残したい場合は削除の前に「エクスポート (JSON)」で書き出してください。
▶ 実際の操作を動画で見る
サイドバーで、ブックマークとタブをいっしょに管理する様子です。