エンジニアのタブは、「チケット(作業)1件につきグループ1つ」にまとめると片付きます。グループの中は「Issue・PR」「資料」「確認用(ステージング・ローカル)」のように区切っておき、割り込みが来たら今のグループを ■ で閉じて、別のグループを ▶ で開きます。終わった作業のリンクは「Markdown形式でコピー」で、そのまま引き継ぎやPRの説明に貼れます。
開発をしていると、タブはすぐに増えます。言語やライブラリのドキュメント、Issue、PR、レビューのコメント、CI の結果、ステージング、手元の localhost。調べものの途中で開いた Stack Overflow や公式の議論も混ざります。
困るのは、割り込みが来たときです。急ぎの不具合を見るためにタブを開き足すと、さっきまでの作業のタブと混ざって、どれがどの作業のものか分からなくなります。
この記事では、エンジニアのタブを作業ごとにまとめて、すぐに切り替えられるようにする方法を説明します。
1. 分け方:チケット1件にグループ1つ
おすすめは、「ずっと使うもの」と「この作業だけで使うもの」を分けることです。
| グループ | 中に入れるもの | いつ開くか |
|---|---|---|
| 毎日 | リポジトリの通知・CI の一覧・チャット・カレンダー | 朝いちばん |
| リファレンス | よく引く言語・フレームワークの公式ドキュメント、社内の開発ルール | 必要なときに1枚ずつ |
| #1234 ログインの改修 | Issue・PR・関係するドキュメント・ステージング・localhost | その作業をするとき |
| #1240 不具合の調査 | 不具合の報告・ログ・調べた記事 | 割り込みが来たとき |
グループ名には、チケットの番号を入れておくと、Issue やブランチ名と結びつけやすくなります。ドキュメントは、作業ごとに同じページを入れるより、「リファレンス」に1つだけ置いて、必要なときに開くほうが散らかりません。
ドキュメントを保存するときは、使っている版のページを残すのがおすすめです。「最新版」のURLは、ライブラリが更新されると中身が変わることがあります。URLに版の番号が入っているページなら、あとで開いても同じ説明が読めます。
サブグループを使って「リファレンス」の下を「言語」「ライブラリ」「社内」に分けることもできます(→「グループとサブグループ」)。無料版はグループ5つまで(サブグループも含む)なので、終わった作業はこまめに片付けるのがコツです。
2. グループの中を区切る
1つの作業でも、タブが10枚を超えると見づらくなります。グループの中に区切りセクションを入れて、見出しを付けておきましょう。
- Issue・PR — Issue、PR、レビューのコメント
- 資料 — この作業で読んだドキュメントや記事
- 確認用 — ステージング、
localhost、管理画面
区切りは、グループの「セクション区切りを追加」から入れられます(→「区切りセクション」)。
なぜそのページを残したのかは、保存したタブを右クリックして「メモを編集」で書いておけます。「この設定値の説明は中ほど」「レビューで指摘された箇所」のように一行あるだけで、あとで開き直す手間が減ります。
3. 割り込みが来たら:■ で閉じて、▶ で開く
急ぎの調査が入ったら、今の作業のグループの ■ を押します。そのグループのタブがまとめて閉じますが、保存はそのままです。続けて、調査用のグループを作って ▶ で開きます。
調査が終わったら、調査のグループを ■ で閉じて、元の作業のグループを ▶ で開き直します。閉じたときと同じタブがそろうので、「どこまでやったっけ」を思い出す時間が短くなります。
💡 作業ごとにウィンドウを分けたい人は、グループを右クリックして「新しいウィンドウで開く」を選びます。そのグループのタブだけが、新しいウィンドウにまとめて開きます。
今のページを見たまま、保存したタブを中クリックすると、右隣に裏で開きます(v2.8.72 以降)。PR の画面を見ながら、関係するドキュメントを2〜3枚出しておく、といった使い方ができます。
4. ステージングや localhost のURLも保存できる
グループに保存できるのは、ふつうのWebページだけではありません。http://localhost:3000/ のような手元の開発環境や、ステージングのURLも、同じように保存できます。開いているタブをグループへドラッグするか、グループの +(現在のタブを追加)で入れます。
ただし、次の点に気をつけてください。
- ポート番号が変わると、別のURLになります。開発サーバーの番号を作業ごとに変えている場合は、保存したURLを開いても表示されません
- ステージングにログインが必要な場合は、開いたあとにログインの画面になることがあります
chrome://で始まるChromeの設定画面などは、右クリックの「TAB Layers に保存」やショートカットでの保存の対象外です
5. 終わったら:Markdown でコピーして引き継ぐ
作業が終わったら、グループを右クリックして「Markdown形式でコピー」を選びます。グループの中のタブが、次のようなリンクの一覧としてコピーされます。
### #1234 ログインの改修**Issue・PR**- [ログイン画面の改修](https://…) - レビュー2回目で承認**資料**- [認証ライブラリのドキュメント](https://…)
区切りセクションは太字の見出しに、メモはリンクのうしろに付きます。PR の説明、引き継ぎのメモ、チャットにそのまま貼れます(→「Markdown形式でコピー」)。
コピーしたら、グループは削除するか、右クリックの「アーカイブ」でしまっておきます。似た不具合がまた起きたときに、調べた資料をすぐに出せます(→「アーカイブ」)。
6. 探すときは、URLの一部でも
検索欄は、タブの名前だけでなくURLも探します。リポジトリ名やドメイン、Issue の番号などURLに入っている言葉でも見つかります。保存したタブに付けたメモも、検索の対象です。
今日開いたけれど保存しなかったページは、PRO版(トライアル中も使えます)の「本日の履歴」から探せます(→「本日の履歴」)。
まとめ
| 場面 | やること |
|---|---|
| 作業を始める | チケット番号の名前でグループを作り、Issue・PR・資料・確認用を入れる |
| 中が増えた | 「セクション区切りを追加」で見出しを入れ、メモで理由を書く |
| 割り込み | 今のグループを ■ → 調査用のグループを ▶ |
| 作業が終わった | 「Markdown形式でコピー」で引き継ぎ → 削除かアーカイブ |
タブを探して開き直す時間が減れば、そのぶん、コードのことを考える時間に回せます。まずは今の作業を1件、グループにしてみてください。
よくある質問
Q. localhost のページも保存できますか?
できます。開いているタブをグループへドラッグするか、グループの「+」で保存します。ただし、開発サーバーのポート番号が変わると別のURLになるので、保存したURLでは開けなくなります。
Q. 作業ごとにウィンドウを分けられますか?
グループを右クリックして「新しいウィンドウで開く」を選ぶと、そのグループのタブだけが新しいウィンドウにまとめて開きます。
Q. 保存したタブの一覧を、PR の説明に貼れますか?
グループを右クリックして「Markdown形式でコピー」を選ぶと、リンクの一覧がコピーされます。区切りセクションは太字の見出しに、メモはリンクのうしろに付きます。
Q. ■ で閉じたタブはどこに残りますか?
Chrome のブックマークに、グループと同じ名前のフォルダとして残っています。▶ でいつでもまとめて開き直せます。
▶ 実際の操作を動画で見る
サイドバーで、ブックマークとタブをいっしょに管理する様子です。
作業ごとにまとめて、割り込みは ■ と ▶ で。
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